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VACサイゴンスタッフコラム

2021/11/19 VACサイゴンスタッフコラム

COVID-19感染症により亡くなられた同胞に対しての追悼式典

筆者:Nhieu Quynh Kim Hao

コロナウイルス感染症(COVID-19)により、私たちが前例のない苦難に直面しています。そして、現在は、変異株であるデルタ株(インド型)が拡大しており、ベトナム国民は、6月以降始まった第4波で大苦戦を強いられて来ました。デルタ株が大流行するようになって、5ヶ月以上が過ぎました。ホーチミン市はこれまで戦争を行うかのように、パンデミックと戦って来ました。

多くの人々の生活は、最も弱く不利な立場にある労働者は、特に深刻な影響を受けました。短期間で、コロナウイルスによって多くの人が亡くなりました。ベトナムで1千5百人以上の子どもたちが親を亡くし、コロナに感染した妊婦が亡くなり、多くの若い人が亡くなって、何百の老人が子供たちを奪われました。また家族同胞は死に目に立ち会うことも出来ないまま、隔離された状態で亡くなっていく患者の報道に接し、人々はなんとも痛ましい気持ちになりました。現時点で、全国の新型コロナの死亡者数は2万3百人以上ですが、その中でホーチミン市の死亡者数は1万5千6百人以上です。
すべては、国土全域で共通の、痛みや辛い苦しみとなりました!

パンデミックは、私たち一人一人の愛と勇気を試す機会を与えました。私たちは同胞の痛みと辛苦を共有しています。同胞と死別の苦しみを分かち合うために、多くの意味がある活動が行われました。
未だかつてないほど、医療現場の状況も逼迫しています。今年は、医療に従事する皆さんにとって、特に大変な試練の一年でした。医療に関わる人員や機器が十分ではないこともあり、また、自らが感染力の強いウイルスの影響をいつ受けるか分からない状況でも、いつも自己犠牲を払って、私たちのために働いてくれています。
辛く厳しい時間が過ぎ去りました。 ホーチミン市は国土全域と共に徐々に新たな局面を迎えています。

毎年11 月の第 3 日曜日は、国連が「世界交通事故犠牲者の日」と決議しました。
現在、迅速・明確で具体的な水際措置と感染拡大予防措置を強化して、コロナウイルス感染症の流行を強力に抑制しています。COVID-19感染症により亡くなられた同胞に対しても記念式を行う必要があります。持続する情緒的・精神的な苦しみはもちろん、家族の一員を失ったことで家族に相当な経済的負担がのしかかっています。
11月15日、ベトナム祖国戦線中央委員会は、COVID-19感染症により亡くなられた同胞に対しての記念式について、州および中央運営都市の祖国戦線委員会に公文書を送りました。

計画の通り、COVID-19感染症により亡くなられた同胞に対しての追悼式典は11月19日の夜に行われ、参加者は祈りを捧げ、故人を偲びます。ベトナムのテレビ番組やホーチミン市のテレビ番組、その他の中央政府および地方政府のテレビ番組で生放送されます。
この記念式典は、亡くなられた同胞の家族が自分たちに何が起こったのかを思い出すためのものではありません。彼らが喪失したものは我々が喪失したものであり、苦しみは分かち合うものであるということを、亡くなられた同胞とその家族に表明することであります。同時に、警察、軍隊、医療機関など感染予防および管理に直接関与している部門へ励ましの言葉を送り、国民一人一人に自分自身と家族を守るために感染しないことが自分にとっても社会にとっても重要と認識させるために行われます。