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VACサイゴンスタッフコラム

2026/05/08 VACサイゴンスタッフコラム

環境問題と私たちの生活

筆者:Lê Thị Thùy Trang


近年、ベトナムでは環境保護の問題が差し迫った課題として強く認識されるようになっている。経済の急速な発展や都市化の進展は、人々の生活に多くの利便性をもたらした一方で、環境に深刻な影響を及ぼしている。実際、ハノイやホーチミン市といった大都市では、大気汚染が深刻なレベルに達することが多いです。空気質指数(AQI)が「非常に悪い」レベルまで達することもある。その結果、市民の健康に直接的な影響が及んでいる。特にホーチミン市は、過去に世界でも大気汚染の深刻な都市の一つであり、この問題の深刻さを語っている。
ハノイの大気中における微小粒子の状況

ホーチミン市内の多くの運河にゴミがいっぱい

大気汚染だけでなく、水質汚染やごみの問題も深刻な課題となっている。ホーチミン市中心部の多くの運河では汚染が進み、全体の約60~70%の区間が生活排水やごみによる影響を受けている。さらに、市では毎日、およそ30トンのごみを河川や運河から回収している。
全国規模で見ると、生活ごみの発生量は1日あたり約6万8千トンに達しているが、一部は処理されておらずに、深刻な環境汚染を引き起こしている。これらの数字は、人間の生活こそ環境が脅かされている現状を証明している。
このような状況の背景には、さまざまな要因がある。まず、一部の市民の環境意識が十分とは言えず、河川や公共の場への不法投棄が行われている。加えて、人口増加や交通量の増大、産業活動の拡大も環境悪化の要因となっている。さらに、一部の企業が利益を優先し、未処理の排水をそのまま環境へ放出しているケースもあり、長期的な影響が懸念されている。また、地方では管理体制や違反への処罰が十分に働いていない。
この状況を改善するためには、社会全体での取り組みが不可欠である。まず、一人一人がごみのポイ捨てをしない、プラスチック製品の使用を控え、資源を節約するという身近な行動を実践し、環境保護の意識を高めることが求められる。同時に、政府はより厳格な管理体制を整備し、違反行為に対する取り締まりを強化するとともに、先進的な廃棄物処理技術への投資を進める。
環境保護は特定の誰かだけの責任ではなく、社会全体の責務である。一人一人が行動を起こしてこそ、将来に向けて持続可能で、清潔かつ美しいベトナムを実現することができるのである。