筆者：Trang Nguyen
日本では鶴の恩返し昔話があります。ベトナムではスターフルーツを食い、金を返しという昔話があります。以下はベトナムの昔話を紹介させていただきます。
昔々、ある兄弟が、両親の死後、遺産を分け合いました。長男は強欲で、財産をすべて奪ってしまい、弟夫婦に残されたのは、荒れ果てた小屋と果実のないスターフルーツの木だけでした。しかし、二人の弟夫婦は文句も言わず、このわずかな分け前で満足しました。二人はスターフルーツの木を大切に育て、水をやると、木は元気を取り戻し、たくさんの実をつけました。スターフルーツが熟し始めると、ある日、ひときわ大きな鳥がやってきて、スターフルーツを食べてしまいました。何をやっても追い払うことができません。妻は嘆いた： 「かわいそうに、私たち。貧乏な私たちが頼りにしていたのは、スターフルーツの木がもたらしてくれるものだけだったのに、この鳥に全部荒らされちゃったわ。私たちはきっと飢えを知ることになるでしょう」。その嘆きを聞いた鳳凰（ホウオウ－鳥の種類）は、腰を下ろして人間の声で答えました。「一つの果実を食べたら、私が一個の金を払おう。フィートの袋を持って金を探しに行く」
女は恐れて小屋の中に逃げ込み、夫を探しました。二人は話し合い、指示された大きさの袋を縫い付けて、鳥を待つ。数日後、鳥が戻って来て、スターフルーツを全部食べると、木から降りて、夫を背中に座るようになりました。鳥は弟を遠くまで連れて行き、宝石でいっぱいの無人島に上陸させました。その島には宝石がたくさんあり、弟は何でも自由に手に入れることができます。
弟は袋をいっぱいにして、鳳凰に連れられて家に帰りました。それ以来、夫婦は豪華な場所に住むようになって、豊かな生活を送ります。また、貧しい人たちを助けることも多いでした。両親の命日に、夫婦は兄を招いました。兄夫婦は、弟夫婦の豪華さと富みを目の当たりにして驚きました。不思議に思った兄は、その謎を巧みに弟に聞きました。弟は率直だったので、隠れることなく巨大な鳥が自分を金探しに連れて行ったということを全部言いました。
そして、長男夫婦は、小屋とスターフルーツの木だけで、財産を交換することを提案しました。若い夫婦はそれに同意しました。ある日、鳳凰がスターフルーツを食べに戻ってきて、同じように「3フィートの袋を持って金を探しに行くように」と言いました。長男は欲張りで、6フィートの大きな袋を2つ持ってきて、その場で金塊を詰め込みました。その帰り道、2つの袋の重さに耐えかねた鳳凰が揺れ、長男を海へ追いやり、溺れさせました。