筆者:チン・ファム

一日一食の食事法は急速に体重を減らす効果があるものの、疲労感や消化器の乱れを引き起こし、長期的には健康を損なう可能性があります。
「OMADとは1日1食(One Meal A Day)という意味で、23時間食事を取らず、1日に1度だけ食事を食べます」
クリス・マーティン、ブルース・スプリングスティーン、イギリス首相リシ・スナクといった著名人も支持しているこのトレンドは、24時間のあいだに一回だけ食事をすることを求めるものです。確かに短期間での減量は期待できるものの、健康上の重大なリスクをはらんでいます。
拡散動画では、空腹開始から4時間後に消化活動が停止し、異化作用に移行して筋肉や脂肪を燃焼してエネルギーを補うプロセスが示されています。そして12時間を経過すると体は断食状態に入り、肝臓が脂肪を分解してケトン体を生成して燃料とします。しかし、ケトン体が過剰に蓄積するとケトアシドーシス(血液が過度に酸性になる状態)を引き起こし、適切な治療が行われないと命にかかわる恐れがあります。さらに長期間ケトン体にさらされ続けると心臓が損傷を受け、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まります。
結論として、OMADは短期的に痩せられる一方で、健康への深刻なリスクを伴います。実践には慎重な判断が必要です。