VACサイゴン税理士法人

お問い合わせ

VACサイゴンスタッフコラム

2025/07/18 VACサイゴンスタッフコラム

チャースー・メラルーカの森 - アンザン省

筆者:Nguyễn Thị Kim Ngọc


チャースー・メラルーカの森は、メコンデルタ地方を訪れる観光客にとってすでに非常に有名なスポットとなっています。
この名前は、多くのメラルーカ(ベトナム語で「cây tràm」、湿地帯に多く見られる樹木)が生い茂る森林に由来しています。場所はアンザン省ティンビエン郡、チャースー山の近くに位置しています。
「チャースー(Trà Sư)」という地名については、「お坊さん(僧侶)」という意味があるとする説もあります。

その由来として、「チャー(Trà)」はクメール語の「ター(tà)」が変化したもので「年配の男性・おじさん」を意味し、「スー(Sư)」は漢越語で「僧侶」や「お坊さん」の意味だと考えられています。
この森は、70種類の鳥類やコウノトリの生息地としても知られています。その中には、ベトナムの「レッドデータブック(絶滅危惧種リスト)」に掲載されている2種も含まれています。
それが、インドトキコウ(ベトナム語名:Giang Sen)と、アフリカヘビウ(Điêng Điểng)です。
また、この地域の生態系は非常に豊かで、22種の爬虫類、11種の哺乳類、23種の水生生物が確認されています。
その中には、科学的にも価値があり、絶滅の危機にある白ナマズとカム魚の2種が含まれています。
動物だけでなく、植物も非常に多様で、52科102属に属する約140種類の植物が確認されており、そのうち80種近くが薬草としても利用されています。

訪れる人は、森の中を進む水上の遊歩道を歩きながら、雄大な自然の景観を楽しむことができます。両側には背の高いメラルーカの木々が並び、その景色はまるで夢のようです。
忙しい日常から離れ、チャースーの森を訪れることで、心が癒やされ、リフレッシュできることでしょう。